アスリート盗撮「性暴力」 福岡県条例、見直しへ

陸上の木南道孝記念で、観客席に向け掲げられた無許可での撮影禁止を示すプラカード=2020年10月、ヤンマースタジアム長居

 2020年に全面施行された福岡県性暴力根絶条例について、県議会が見直しに向け、スポーツ施設などで性的な意図で同意なく人を撮影する行為を「性暴力」と定義し、施設側に広報啓発などの対策を求める内容を改正案に盛り込む方向で作業を進めていることが9日、関係者への取材で分かった。社会問題化したアスリートのユニホーム姿の盗撮などを想定、抑止力とすることが狙い。撮影した人に対する罰則規定は見送る。

 現状では、各都道府県の迷惑行為防止条例などで摘発されている。いわゆるアスリート盗撮を「性暴力」と明文化した条例は珍しい。23年の刑法改正では、性的部位や下着などの「性的姿態撮影罪」が新設されたが、アスリートのユニホーム姿や客室乗務員の制服姿の撮影は対象外で、衆参両院の法務委員会は今後規制の検討を求める付帯決議を採択した。

 関係者によると、福岡県の根絶条例見直し案は、スポーツ施設や学校、公共交通機関などで「性的な意図で、同意を得ず、正当な理由なく人の姿態または部位を撮影する行為は、着衣の有無および撮影者の認識にかかわらず性暴力」とし、アスリートのほか、児童生徒、客室乗務員などへの盗撮を想定する見込み。


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