2014年5月25日 15:14 | 無料公開
袖ケ浦市高谷の延命寺で24日、新しい住職の就任儀式「晋山(しんざん)式」が、同寺としては約60年ぶりに営まれた。きらびやかな衣装に身を包んだ稚児行列も披露され、観衆はかわいらしい姿をカメラに納めていた。
晋山式は、寺院に新たな住職が就任する際の祝いの儀式で、近年は兼務の住職が多くなったことなどから、実施しないケースが増えている。
稚児行列は「参加すると丈夫に育つ」とも言われており、檀家(だんか)の孫など3~10歳の約30人が、僧侶らとともに列をなした。
ホラ貝が鳴り響き、近隣の住民が見物する中、一行は近くの神社から寺までの田園地帯を練り歩いた。
子どもたちは、初夏の暑い日差しに汗を流しながら、立派に大役を果たした。
これまでの代務住職に代わり、新たに正式な住職となった秀明和尚(29)は、稚児とともに寺に入り法要を営み、「きちんと法要をし、皆さんに報告したかった。地域の方と連携し寺を発展させたい」と話していた。