2012年8月18日 05:16 | 無料公開
中国・南宋時代の医学書「孫真人玉函方」を調べる北里大の小曽戸洋教授=千葉県館山市
中国で南宋時代(12~13世紀)に出版された医学書「孫真人玉函方」が、千葉県館山市の旧家で発見されたことが18日、館山市立博物館への取材で分かった。実物が確認されたのは初めてで、専門家は「中国の出版物の歴史を知る上で貴重な資料」と指摘している。
同博物館によると、14世紀に編さんされた中国の図書目録「宋史芸文志」の記述で存在は知られていたが、中国でも現物は残っていないという。
7世紀ごろの医師で学者だった孫思バクがまとめたとされ、頭痛や感染症など30種類の病気に効く薬の処方箋や、服用時の注意が記されている。