県、更生園を立ち入り検査 聞き取りなど行う 福祉施設虐待事件

 知的障害がある児童らが入所する袖ケ浦市蔵波の県立福祉施設「養育園」で昨年11月、入所者男性(19)が職員から暴行を受けてその後死亡した事件で、県は8日、障害者総合支援法に基づき同園と同じ社会福祉法人「千葉県社会福祉事業団」が運営する県立障害者支援施設「更生園」への立ち入り検査を始めた。県は施設職員らから事情を聴くなどして、虐待がなかったかを詳しく調べることにしている。

 同日午前9時40分ごろ、県障害福祉課職員ら22人が施設に到着。「更生園」内にある二つのグループのうち、より重度の入所者を支援するグループの職員から聞き取りを行ったほか、支援記録などの関係書類を調べた。

 先月までに3回行われた「養育園」への立ち入り検査で、「更生園」でも虐待とみられる暴行があったとする職員の目撃証言があり、同課は「虐待が疑われる行為を含め、支援の全容を解明したい」としている。

 今回の検査はあす10日までの予定。その後、もう一方のグループの職員を対象にした検査を行う。


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