2013年12月15日 11:15 | 無料公開
知的障害がある児童らが入所する袖ケ浦市蔵波の千葉県立福祉施設「養育園」で11月、入所者男性(19)が職員から暴行を受け、その後死亡した事件で、県警捜査1課と木更津署は14日、暴行容疑で養育園などを家宅捜索した。県警は押収した書類を精査するとともに、職員ら関係者から事情を聴くなどして、暴行の実態や男性の死亡との関係を慎重に調べる。
県などによると、男性は寮内のソファで横になっていたところ、腹を職員に数回蹴られた。職員は暴行を認め、別の職員も目撃していたとされる。男性は翌25日に呼吸困難になり、26日未明に死亡が確認された。死因は腹膜炎だった。
◆共用スペースで虐待か
同事件で、職員による虐待は主に寮内の共用スペースで公然と繰り返されていたことが14日までに、県への取材で分かった。
◆別施設でも虐待?
千葉県によると、養育園と同じ敷地内にあり同事業団が運営する知的障害者の福祉施設「更生園」で2010年11月、20代の女性職員が30代の女性入所者の頭を押し、威圧的に「座れよ」「座ってんなよ」と繰り返し指示するなどの行為があった。心理的虐待に相当する行為とされ、目撃した職員が上司に報告して発覚した。