成田空港、出国ラッシュ 水際対策の撤廃後初めての年末年始 114万人利用見通し

成田空港で水際対策が撤廃されてから初めての年末年始の出国ラッシュ。多くの日本人旅行客や外国人客がターミナルを行き交った=28日午前9時5分ごろ、成田市
成田空港で水際対策が撤廃されてから初めての年末年始の出国ラッシュ。多くの日本人旅行客や外国人客がターミナルを行き交った=28日午前9時5分ごろ、成田市
成田空港で出国ラッシュが始まり、朝からチェックインカウンターに行列ができた=28日午前9時20分ごろ、成田市
成田空港で出国ラッシュが始まり、朝からチェックインカウンターに行列ができた=28日午前9時20分ごろ、成田市

 成田空港で新型コロナウイルスの水際対策が撤廃されてから初めての年末年始の出国ラッシュが始まり、リゾート地など海外の観光地で過ごす日本人客や母国に帰る外国人客で混み合っている。22日~1月4日の2週間に約114万人が出入国する見通しで、多くの会社で仕事納めとなる28日も、旅客ターミナルのチェックインカウンターや保安検査場が混雑した。

 28日は、第1・2ターミナルともに朝から国際線出発ロビーがにぎわいを見せた。大きなキャリーバッグを持った家族連れや友人同士の旅客が大勢訪れ、「海外は久しぶりだね」「楽しみ」などと話しながら搭乗手続きに向かった。

 成田国際空港会社(NAA)によると、日本人の旅行先としてはハワイやグアムなどのリゾート地に加え、韓国や台湾など近距離アジアに向かう路線の予約が好調だという。

 コロナ禍前から計画していた念願の韓国旅行に向かう群馬県の女性会社員(23)は「コロナが落ち着いたのでやっと行こうと思った。チキンを食べたり、民族衣装を着たりして楽しみたい」と笑顔。友人の女性会社員(24)=東京都=は「化粧品などの買い物をしたい」と胸躍らせた。

 NAAの旅客推計では、1月4日までの2週間で約61万5200人が出国し、ピークの29日には約4万9300人が成田を飛び立つ見込み。入国は約52万6700人と予測。インバウンド(訪日客)はコロナ禍前の2019年並みに回復しており、外国人が多く入国した今月23日が入国ピークになったとみられる。

 格安航空会社(LCC)の国内線が就航している第3ターミナルもコロナ禍前と変わらない活況。NAAによると、国内線は2週間で約33万3600人が利用する見通しで、29日の行き来が最も盛んになりそうだ。


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