風化させず事故語り継ぐ 児童「命を自ら守る」取り組みに力 SPS校・朝陽小の挑戦(上) 【輪禍を絶つ 八街事故から2年】

中央線や死角をなくすカーブミラーなど校内の「道路化」を柱とした安全教育活動を視察する藤田教授(奥)。随行した安全指導担当の教諭らに対し、活動の進展に向けて具体的なアドバイスも送った=3月、八街市
中央線や死角をなくすカーブミラーなど校内の「道路化」を柱とした安全教育活動を視察する藤田教授(奥)。随行した安全指導担当の教諭らに対し、活動の進展に向けて具体的なアドバイスも送った=3月、八街市

 「みんなが交通ルールを守り、事故の心配なく安全に過ごせる街になってほしい」。八街市立朝陽小学校で今月16日、校内での交通安全に向けた取り組みを報道陣に紹介した女子児童は切実な思いに力を込めた。

 2021年6月28日、同市内で起きた飲酒運転により下校中の同校児童5人がはねられ死傷した事故から間もなく2年。再発防止のため、千葉県内では飲酒運転根絶条例が制定され、さらに、危険な通学路の点検・改善など対応が続く。

 行政、警察の活動と並行し、同校が力を入れるのは「自らの命を自らで守る」取り組み。

 廊下に横 ・・・

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