人口増も「二極化」加速 新旧市街、問われる将来像 【印西市の課題 7月21日市長選】

米グーグルが昨年4月に国内で初めて開設したデータセンター。大手IT企業からの固定資産税が豊かな財政を支えている=印西市鹿黒南
米グーグルが昨年4月に国内で初めて開設したデータセンター。大手IT企業からの固定資産税が豊かな財政を支えている=印西市鹿黒南

 三方を利根川・手賀沼・印旛沼が囲む豊かな自然環境と、東西を貫く国道と北総線沿いに大型商業施設が並ぶ千葉ニュータウン(NT)の都市機能とが共存する印西市。企業や子育て世帯を呼び込み税収・人口とも右肩上がりで、経済誌の「住みよさランキング」では長く県内トップを維持する。一方、一部の学校や市役所は過密化に悩まされ、2010年に合併した印旛村、本埜村など在来地区の過疎化が進み「二極化」への対応も求められる。14日告示、21日投開票の市長選を前に現状と課題を探った。
(佐倉支局・池田和弘)

 市の人口は23年1月に11万人を超え、総務省の統計では人口増加率(22年、外国人除く)で市区1位に躍り出た。世界的IT企業の進出で財政 ・・・

【残り 1325文字】



  • Xでポストする
  • LINEで送る