東北大、米国研究者ら5百人採用 卓越大基金活用、3百億円投じる

 東北大が2029年度までの5年間で約300億円を投じ、米国などからトップレベルの研究者約500人を採用する方針を固めたことが5日、大学への取材で分かった。昨年11月に認定された、国が10兆円規模の基金を活用して財政支援する「国際卓越研究大学」としての取り組みの一環で、国の助成金から支出する。

 東北大によると、トランプ米政権による科学予算削減などの措置を巡り、苦境に陥った米国の研究者を獲得する狙いもある。

 体制強化計画で東北大は、世界から優秀な研究者を戦略的に獲得するなど、国際水準の環境整備を目指している。5月には米国で若手研究者の大規模な採用活動を実施した。


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