小中高生の思い出川柳に 県内1万1000句応募、入選決まる 第一生命恒例企画 AIができないしゅくだいさか上がり

2023年版の入選作川柳を紹介するポスター
2023年版の入選作川柳を紹介するポスター

 学校生活や学生目線の思い出をテーマに、第一生命千葉総合支社と幕張支社が県内の小中高校生から募った川柳の入選作品が決まった。県内支社として4年目の恒例企画。今回は約1万1千句が集まった。幕張支社分の小学生の部で最優秀賞に選ばれた「AI(エーアイ)が できないしゅくだい さか上がり」(りんごさん作)など、共感を呼び、世相を反映する秀作がそろった。クスっと笑えるユーモアも効いている。

 千葉総合支社分の小学生の部で金賞に輝いたのは「ひさしぶり! マスクをとった 友の顔」(ウオサカナさん作)。銀賞の「うれしいな いただきますを ともだちと」も、コロナ対応緩和後の情景を活写した。他には「四時間目 空腹アラート 発令中」「夏休み 花火舞い散る 恋も散る」といった句が入選。

 幕張支社分では、野球の大谷翔平選手に重ねた「勉強も 遊びも僕は 二刀流」や、お小遣いに響く物価高を嘆いた「平成の 値段の安さ 今わかる」といった時事ネタも受賞した。

 「君と聴く 音楽全部 ラブソング」「『ごめんね』は 次にあそべる おまじない」「反抗期 本当の私 どこ消えた」の各句は、感性がみずみずしい。

 今回2023年は管轄地域の教育委員会の後援も受け、7月から各学校に募集を案内。両支社合計で158校の児童生徒が応募し、社員投票も行って入選作を決めた。

 この企画は元々、コロナ禍で学校行事の中止が相次いだことから、川柳で思い出を残そうと船橋支社がスタート。幕張支社と千葉総合支社が引き継ぎ、各地域の企業・団体が入選作の掲示などで協力している。既に24年の開催に向けた協力の申し出も多くの企業から寄せられているという。

 両支社の担当者は「子どもたちの柔軟な発想に感心する」「長く続け、共感を広げたい」としている。


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