能登キリコ祭り万博で披露 石川・珠洲の復興シンボル

大阪・関西万博で披露された石川県珠洲市馬緤町の伝統行事「馬緤キリコ祭り」=6日午後、大阪市此花区の夢洲

 昨年の能登半島地震や記録的豪雨で被災した石川県珠洲市馬緤町の住民らが6日、伝統行事「馬緤キリコ祭り」を大阪・関西万博で披露した。大型の灯籠「キリコ」とともに会場を練り歩き、復興を進める姿を発信。

 午後7時ごろ、万博会場の屋外施設で開かれた「令和の万葉フェスティバル」に登場。住民らが復興のシンボルと口をそろえるキリコが点灯した。太鼓や笛の音が響き「やっせー、やっせー」のかけ声に合わせ、ピンクや赤のどてらに身を包んだ約70人が、堂々と会場を巡行した。

 馬緤キリコ太鼓保存会の事務局豊平慶彦さん(34)は「困難が続いたが、これが復興の弾みになるはず」と前を向いた。


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