価格見直し「国民生活見極める」 ディズニー、単なる値上げ考えず

開業から1年を迎えた東京ディズニーシーの「ファンタジースプリングス」=6日午前、千葉県浦安市

 オリエンタルランドの高橋渉社長は6日、千葉県浦安市で運営する東京ディズニーリゾートのチケット価格について「見直すことも考えている」と述べた。「物価が上がって所得が追い付いていかない状況に対し、どのように手を打っていくかだ」と理由を説明した。需要予測に応じて変動させている価格の幅を調整し、最安値を引き下げるといったことが検討対象となりそうだ。

 チケット価格は曜日や時期によって異なり、例えば大人1人の1日券は現在7900〜1万900円となっている。ファンの間では「家計の状況を考えるとなかなか行けなくなった」との声があるほか、「園内の混雑が緩和されるなら、もっと値段が高くてもいい」といった意見も出ている。

 チケット価格の見直しを巡り、高橋氏は「国民の生活をしっかり見極める」とし、単なる値上げは考えていないと説明した。「年間パスポートを廃止しているが、熱心なファンにどうすれば来てもらえるかということも考える」と語った。

 客数の飛躍的な伸びは期待しづらいとして、「付加価値をさらに高めていく」との方針を示した。


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