欧州中銀、7連続利下げ 物価高緩和、米関税に対応

ECBの理事会で話すラガルド総裁(右)ら=5日、ドイツ・フランクフルト(ECB提供・共同)

 【フランクフルト共同】欧州中央銀行(ECB)は5日の理事会で、7会合連続となる利下げを決めた。政策金利として重視する中銀預金金利を0・25%下げ、2・0%とする。新たな金利は11日から適用する。インフレ率が目標の2%を下回り、物価高は和らいだ。トランプ米政権の高関税政策による景気減速への懸念に対応し、経済を支える姿勢を強める。

 ユーロ圏の5月のインフレ率は1・9%となり、8カ月ぶりに2%を下回った。エネルギー価格の下落に加え、賃金の影響を受けやすいサービス価格が鈍化。2022年10月に記録した10・6%から大幅に低下した。


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