2025年6月5日 20:13 | 無料公開

5日、韓国の尹錫悦前政権を追及する法案の採決を行う韓国国会(聯合=共同)
【ソウル共同】韓国国会は5日の本会議で、尹錫悦前大統領の「非常戒厳」宣言を巡る真相や、尹氏の妻金建希氏を巡る不正疑惑を政府から独立した特別検察官が捜査する法案を賛成多数で可決した。国会議席の過半数を握り、4日の李在明政権発足で与党となった革新系「共に民主党」が主導した。
尹政権下で起きた海兵隊員の殉職事故を捜査する法案なども可決。これまでは尹氏や大統領代行が拒否権を発動して廃案に追い込んできたが、李氏が大統領に就任したことで成立する見通しだ。
与党は李氏の刑事裁判を巡って、大統領在任中の裁判停止を可能とする法改正なども進めており、党の主張に沿った立法が相次ぐとの懸念も出ている。