今月に役員改選する全日本柔道連盟（全柔連）で、日本男子前監督の井上康生氏（４７）が新理事に就任することが４日、複数の関係者の話で分かった。国際柔道連盟（ＩＪＦ）の理事にも新たに入ることが有力で、国内外の要職に就く見通し。全柔連は２４日の評議員会、ＩＪＦは１１日の総会（ブダペスト）で新体制を決める。

　宮崎県出身の井上氏は、男子１００キロ級で２０００年シドニー五輪を制覇。現役引退後は１２年１１月から日本男子監督を務め、２１年東京五輪で史上最多の金メダル５個に導くなど指導者でも優れた実績を残した。豊富な経験と世界的な知名度を誇る。

　全柔連会長は中村真一氏（６６）が再任される情勢。