2025年6月4日 14:55 | 無料公開

生まれたばかりの赤ちゃん
2024年に生まれた子どもの数(出生数)は68万6061人で、統計がある1899年以降初めて70万人を割り込んだ。23年比4万1227人(5・7%)減。女性1人が生涯に産む子どもの推定人数「合計特殊出生率」は1・15で、23年の1・20を下回り過去最低だった。都道府県別で1・00を切ったのは東京だけで0・96だった。晩婚・晩産化などが影響した。出生数、出生率ともマイナスは9年連続。少子化は政府推計より15年早く進んでおり、反転の兆しは見えない。
厚生労働省が4日公表した人口動態統計(概数)で明らかになった。今後の出生数に影響する婚姻数は1万322組増の48万5063組で2年ぶりに増加した。死亡数はこれまでで最も多い160万5298人で、出生数との差に当たる「自然減」は過去最大の91万9237人。自然減は18年連続で、人口減少に拍車がかかっている。
出生数は、第2次ベビーブームのピークだった1973年(約209万人)以降は減少傾向に入り、2016年に100万人、22年に80万人を割った。