国連総会議長にドイツ前外相 80年かじ取り、異例の投票で

9月からの国連総会議長に選ばれ、取材に応じるドイツのベーアボック前外相=2日、米ニューヨーク(共同)

 【ニューヨーク共同】国連総会(193カ国)は2日、ドイツのベーアボック前外相(44)を9月から1年間の第80会期の議長に選んだ。唯一の候補で、無投票で選出されるのが慣例だが、外相時代にロシアのウクライナ侵攻を厳しく批判してきたことを受け、ロシアが投票を要求し、167カ国が支持した。10月に発足80年を迎える国連のかじ取り役を担う。

 ウクライナや中東の情勢への対応に加え、気候変動対策や多様性・公平性・包括性(DEI)に反対するトランプ米政権との協力関係構築など課題は山積。ベーアボック氏は選出後「加盟国すべての誠実な仲介者であり、団結の架け橋として務めていく」と語った。


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