米西部に天安門記念館を移転 発生36年「歴史語り継ぐ」

2日、天安門事件に関する資料を集めた記念館で、血に染まった旗を見る来場者=米ロサンゼルス郊外エルモンティ(共同)

 【エルモンティ共同】1989年に中国当局が民主化運動を武力弾圧した天安門事件に関する資料を集めた記念館が米東部ニューヨークから移転し、西部ロサンゼルス郊外エルモンティで2日、開館した。事件発生から4日で36年。当時の学生リーダー、王丹館長(56)は記念式典で「歴史を振り返るだけでなく、語り継げるようにする」とあいさつした。

 記念館の名前は、6月4日にちなみ「六四記念館」。事件で負傷した学生の治療に使われて血に染まった旗や当時を伝える新聞、犠牲者名を記したプレートなどが展示されている。事件の経緯をまとめたパネルもある。

 入場無料。寄付金で運営する。


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