2025年6月3日 09:55 | 無料公開

3日、ソウルで韓国大統領選の投票を行う市民ら(共同)
【ソウル共同】尹錫悦前大統領の罷免に伴う韓国大統領選の投票が3日午前6時(日本時間同)から約1万4千カ所の投票所で始まった。選挙戦は昨年12月の尹氏による「非常戒厳」宣言への「審判」を訴えた革新系最大野党「共に民主党」の李在明前代表(60)がリードし、保守系与党「国民の力」の金文洙前雇用労働相(73)が追う展開となった。3年ぶりの保革の政権交代となるかどうかが焦点。
投票は午後8時まで。即日開票され、3日深夜から4日未明までに大勢が判明する見通し。新大統領は当選確定と同時に就任し、5年間の任期が始まる。
新政権の発足は日韓関係にも影響しそうだ。李、金両候補とも日本との連携強化を掲げるが、李氏は過去に日本に対する厳しい発言を繰り返しており、日本政府内では警戒する見方がある。金氏は関係改善に導いた尹政権の対日政策を継承する方針だ。
支持率3位の保守系少数野党「改革新党」の李俊錫議員(40)は、金氏陣営が求めた候補一本化に最後まで応じず、二大政党に不満を持つ有権者の支持獲得を図った。