2025年6月3日 07:20 | 無料公開

パリのロシア大使館前にマクロン大統領のろう人形を運び抗議運動を行うグリーンピースの活動家=2日(ロイター=共同)
【パリ共同】環境保護団体グリーンピースの複数の活動家が2日、パリにある観光名所のろう人形館からフランスのマクロン大統領の人形を盗んだとして、警察が行方を追っている。ウクライナに侵攻するロシアからエネルギー輸入を続けているなどとして、フランス政府に抗議するため使用したという。フランスのニュース専門局「フランス24」などが報じた。
報道によると、活動家は観光客のふりをして入場し、作業服に着替えた上で、ろう人形を非常口から運び出した。その後、ロシア大使館前に移動し、抗議活動を実施したとしている。マクロン氏の人形は4万ユーロ(約650万円)の価値がある。
グリーンピースは声明でろう人形の持ち出しを認め、マクロン氏が「方針を転換するまで(ろう人形が)世界的に有名な文化施設に展示されるには値しない」と訴えた。