存在しない研究引用し訂正 米政権「再び健康に」報告

トランプ大統領も出席して開かれたイベント=22日、ワシントン(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】米ホワイトハウスは、ケネディ厚生長官が率いる「米国を再び健康に」委員会が作成した報告書に、存在しない研究が引用されているとの指摘を受け、該当部分を訂正すると明らかにした。29日の記者会見で表明した。

 複数の米メディアは、報告書の作成に人工知能(AI)を使ったことが誤りの原因だとの見方を示した。

 報告書は、米国の「子どもの健康状態悪化の根本原因」を科学的に検証し、政策に反映させるのが目的。トランプ大統領も出席したイベントで22日、大々的に発表した。

 引用した研究の一部が存在しないとの一部メディアの指摘に対し、レビット報道官は記者会見で「形式上の問題」と誤りを認めた上で、報告書の更新作業を進めていると明らかにした。

 ケネディ氏はワクチン懐疑派として知られ、ワクチンと自閉症を関連付けて物議を醸した。トランプ氏のスローガン「米国を再び偉大に」をもじったフレーズを看板に掲げ、米国民の健康状態を向上させる活動を展開。


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