2025年5月30日 21:03 | 無料公開

大相撲春巡業で、館内を歩く先発担当の宮城野親方(右)=4月、神奈川県秦野市
昨年4月に部屋が一時閉鎖となってから、宮城野親方(元横綱白鵬)は再開の時期を1年後と思っていた。さらに「相撲部屋は特殊。明日急に決まっても始められないから、早めに教えてほしい」と漏らしてもいた。
本人の考えとは裏腹に日本相撲協会上層部の認識は違った。理事会や幹部会合で宮城野親方の現状報告はされても、部屋の話題にはならなかったという。閉鎖はもう1年との情報も流れ、「だから議題にならないのか」と妙に納得する理事もいた。
閉鎖当初から「あと1年」と念じてきた宮城野親方の我慢は限界だった。一方で協会側は「特に期限は設けていない」との見解で、溝は最後まで埋まらなかった。さらに伊勢ケ浜親方が7月上旬に定年を迎え、後継者は照ノ富士親方が既定路線。以前から折り合いの悪いモンゴル出身の後輩が「師匠」となるのは、耐えられなかったとの見方が大勢を占める。
現役時代の華やかな実績に加え、競技普及やファンサービスにも積極的だった宮城野親方。存在が大きすぎるだけに、退職が現実となれば衝撃的だ。協会幹部の説明責任も求められる。