2025年5月29日 19:50 | 無料公開

横綱大の里
大相撲の第75代横綱に昇進し、8年ぶりの日本出身横綱誕生を実現させた大の里が29日、共同通信に心境や抱負を語り「自分は自分だ」と自然体を貫く決意を示した。
大の里は29日に真新しい綱を締め「体がふわふわし、今まで経験したことのないような感情に包まれた」と興奮気味。30日に披露する明治神宮での雲竜型土俵入りに向け「ようやく実感が湧いた」と話した。
初日から白星街道を進んだ夏場所後半戦以降、昇進後のことを考えて眠れなくなったことを明かし「横綱とはどんな存在なのか。自分はこれからどうなるのかと不安だった」と述懐。昇進前日27日に師匠の二所ノ関親方に「おめでとう」と声をかけられ「もう何も変える必要はない。このまま頑張れ」との言葉に気持ちが楽になったという。
24歳の新横綱には一時代を築くような強さが期待されている。「偉ぶらず親方の言うことを聞き、周りへの感謝を忘れないでいたい。土俵人生は本当にこれからだ」と今後を見据える。地震や豪雨に見舞われた故郷の石川県は「常に胸の中にある」と思いをはせた。