誤記載反省、水俣訪れ研修 熊本・宇城市長、資料館見学

熊本県水俣市の市立水俣病資料館を見学する宇城市の末松直洋市長(左端)ら=29日午前

 水俣病は「感染症」だとする誤った内容をカレンダーに記載し、市民に配布した熊本県宇城市の末松直洋市長らが29日、水俣病などへの理解を深める研修の一環として同県水俣市を訪れ、資料館を見学するなどした。末松市長は報道陣の取材に「許されないことだった」と改めて反省の意を示し、再発防止に向け「今後は内容を当事者に確認するなどチェック体制を高める」と強調した。

 市は誤記載のあったことを3月に発表した後、水俣病に関連するウェブ講座を受講させたり、市役所に語り部を招いて講話をしてもらったりしながら人権学習を進めてきた。職員らの間で「現地で学び直しがしたい」との意見が出たため、訪問が決まった。


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