神木搬送、木曽の山中から伊勢へ 6月、33年の式年遷宮に向け

「三ツ緒伐り」と呼ばれる古式作法で伐採されるヒノキ=2017年10月、岐阜県中津川市

 伊勢神宮(三重県伊勢市)の社殿を建て替える2033年の「式年遷宮」に向け、長野、岐阜両県の木曽山脈にある国有林から、ご神体を納める器に使う神木を切り出す行事と、伊勢神宮へと運ぶ「奉迎送」が6月3〜10日に行われる。途中に立ち寄る神社などでお祝い行事を予定している。

 690年に始まったとされる式年遷宮は、一時中断を挟んで1300年続く伊勢神宮最大の祭事。20年に1度行われ、63回目の今回は5月2日の「山口祭」を幕開けとし、神々が新社殿に移る33年秋まで古式にのっとり、計33の祭典や行事が続く。

 社殿造営に使われる大量のヒノキは江戸時代中期以降、木曽山脈の森林から供給されている。


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