サイバー新戦略、年内策定 能動防御導入へ体制強化

サイバーセキュリティ戦略本部の会合で発言する林官房長官(中央)=29日午前、首相官邸

 政府は29日、サイバーセキュリティ戦略本部(本部長・林芳正官房長官)の会合を首相官邸で開き、高度化するサイバー攻撃に対処するため、新たな「サイバーセキュリティ戦略」を年内に策定する方針を決めた。先手を打って被害を防ぐ「能動的サイバー防御」の2027年までの導入に向け、政府全体の体制強化を確認した。

 新戦略には、サイバー攻撃の巧妙化、高度化を受け、官民の連携強化や人材の育成・確保、国際協力の深化が盛り込まれる見通し。

 戦略本部会合では、サイバー攻撃の痕跡を探す手法を政府機関や重要インフラで拡大実施する方針や、量子コンピューターでも解読が難しい暗号への移行検討を確認した。


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