2025年5月28日 19:38 | 無料公開

選択的夫婦別姓制度導入に向けた民法改正案を衆院事務総長(右から2人目)に提出する国民民主党の議員ら=28日午後、国会
国民民主党は28日、選択的夫婦別姓制度導入に向けた民法改正案を衆院に提出した。既に立憲民主党が別姓導入法案、日本維新の会が旧姓の通称使用を法定化する法案をそれぞれ提出している。3法案は30日の衆院法務委員会で審議入りする方向。衆院法務委で夫婦別姓に関する法案を審議するのは1997年以来、28年ぶり。ただ、3法案とも自民党の賛同を得られる見通しはなく、今国会での成立は困難な状況だ。
自民の氏制度の在り方に関する作業チームは28日、夫婦別姓制度を巡る「基本的考え方」を大筋で取りまとめた。旧姓の単独使用を可能とする基盤整備を進めると明記し、別姓制度導入は盛り込まなかった。
自民の坂本哲志、立民の笠浩史両国対委員長は28日、30日の衆院法務委で趣旨説明を実施すると確認。笠氏は党会合で、来週にも質疑を実施する方向だと説明し「開かれた場で議論し、採決を行うことは非常に大事だ」と強調した。