2025年5月28日 18:34 | 無料公開

ハーバード大のキャンパスを歩く学生=23日、米東部マサチューセッツ州ケンブリッジ(ロイター=共同)
米ハーバード大の留学生受け入れ資格の停止措置に続き、トランプ政権が米国留学に必要な学生ビザ取得のための面接の新規予約を一時停止した。留学生“拒絶”とも言える姿勢は日本人学生に深刻な影響を及ぼす可能性があり、困惑や不安を隠せない様子だった。
「毎日状況が変わる。日々の情報収集にも苦労する」。ハーバード大の博士課程に進学が決まっている20代男性はこぼした。現在は米国の大学院に所属し、7月に一時帰国して新たなビザ取得のための面接をする予定だが、無事に受けられるかどうか分からない。
ハーバード大に入れない場合は「次に研究環境が良い場所に移りたいのが本音」だが、先行きは全く見通せないという。
東京大大学院の男子学生(23)は「政治状況によって突然、大学の変更を考えないといけなくなるのは怖い」。米国留学中の友人がおり「困っているのではないか」と心配を口にした。
カリフォルニア大バークリー校の博士課程で研究する男性は「学生が入ってこなければ研究の担い手がいなくなるかもしれない」と話す。