日米豪、部隊連携で協議体 対中抑止、防衛相会談へ

 日本、米国、オーストラリア3カ国は、30日〜6月1日にシンガポールで開かれるアジア安全保障会議に合わせて防衛相会談を開催する方向で調整に入った。自衛隊と米豪両軍の政策、運用面での協力を強化するため防衛当局間の高官協議体設置で一致する見通しだ。閣僚級会合の頻度も増やす方針。3カ国が連携を強化し、インド太平洋地域で威圧的な行動を強める中国を抑止する狙い。複数の政府関係者が28日、明らかにした。

 3カ国での防衛相会談は昨年11月以来で、第2次トランプ政権発足後初めて。「米国第一主義」を掲げるトランプ政権下でも多国間協力の重要性を確認する。

 中谷元・防衛相、ヘグセス米国防長官、オーストラリアのマールズ国防相の出席が見込まれる。日米豪にフィリピンを加えた4カ国での防衛相会談も調整している。中谷氏はヘグセス、マールズ両氏との個別会談も行う方向だ。

 日米豪防衛相は、共同訓練の拡大や、ミサイル情報の共有など防空面での連携強化も申し合わせるとみられる。会談後には共同声明を発表する予定。


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