2025年5月27日 17:12 | 無料公開

2001年の夏場所、優勝決定戦で武蔵丸を下した貴乃花(右)=両国国技館
大相撲の大関大の里は27日、報道陣の対応や行事がなく、横綱昇進の準備に専念した。角界内部では今、大の里の「75代」の末尾「5」のつながりが話題になっている。
さかのぼると、そうそうたる顔ぶれがずらりとそろう。65代は優勝22度で「平成の大横綱」貴乃花。大の里が師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)と並んで憧れの存在に挙げ、そのしこ名が入った浴衣を着る時もある。「貴乃花関の相撲を動画で見ると、本当に強いなと思う」と話す。
55代は優勝24度の北の湖。全盛期は相手を吹っ飛ばす出足で「憎らしいほど強い」と言われた。45代は初代若乃花で、二所ノ関親方の師匠の鳴戸親方(元横綱隆の里)を育てたという関係がある。威厳たっぷりの顔つきで仁王立ちする姿は「土俵の鬼」と称された。
35代は不滅の69連勝を誇る双葉山。相手を受けて立つ泰然自若のたたずまいは、理想の横綱像と伝えられている。
大の里は数字の縁で結ばれた偉大な先人に続けるか。元横綱のある親方は「決して偶然ではないだろう」と豊かな将来を思い描いた。