2025年5月27日 11:39 | 無料公開

百日ぜき菌の電子顕微鏡画像(国立健康危機管理研究機構提供)
国立健康危機管理研究機構は27日、全国の医療機関から12〜18日の1週間に報告された「百日ぜき」の患者数(速報値)は2299人で、今年1月からの累計で1万9274人になったと公表した。現在の集計法を始めた2018年以降で最多だった19年の1万6845人を5カ月足らずで上回った。
1週間当たりの報告数としても最多となった。乳児は重症化しやすく、厚生労働省が注意を呼びかけている。
「百日ぜき菌」が原因で、風邪の症状から始まり、徐々にせきが激しくなる。患者は子どもが多く、特に乳児は、肺炎や脳症などを起こして死亡することもある。飛沫や、患者との接触により感染が拡大する。
1週間当たりの患者報告数は今年4月上旬以降、千人を超え、急激に感染が拡大している。
昨年の累計は4054人。新型コロナウイルスへの感染対策が徹底された21年は707人、22年は491人だった。