がん患者団体「家計考慮を」 高額療養費見直しで初会合

厚労省で開かれた高額療養費制度の見直しに向けた専門委員会の初会合=26日午後

 厚生労働省は26日、患者の自己負担を一定額に抑える「高額療養費制度」の見直しに向けた専門委員会の初会合を開いた。3月に全面凍結した政府の当初案は、8月から自己負担を重くする内容だったため、がん患者団体の委員は「家計への影響を考慮すべきだ」と訴えた。厚労省は秋までに新たな見直し案を決める方針だ。

 専門委の委員には、制度を利用する当事者側として全国がん患者団体連合会の天野慎介理事長や日本難病・疾病団体協議会の大黒宏司代表理事を起用した。昨年末にまとめた当初案は、検討過程で患者側の意見を聞いておらず、批判を浴びたためだ。ほかは学識経験者や労使代表らを選んだ。


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