2025年5月26日 16:19 | 無料公開

施設に通う子どもとサッカーを楽しむ鈴木大輔選手(奥)=4月、千葉市
サッカーJ2のジェフユナイテッド市原・千葉でキャプテンを務める鈴木大輔選手(35)は、チームが本拠地を置く千葉市で、就学している6歳から18歳の障害がある子どもを放課後や長期休暇中に支援する、放課後等デイサービス「縁がわ」を運営している。「明日もまた来たい」と思える施設を目指す。
4月中旬、施設では約10人の子どもたちが絵を描いたりサッカーをしたり、思い思いに自由時間を過ごしていた。自慢げにおもちゃを見せに来てくれる子もいて、空間には元気があふれる。高い所にあるボールを年上の子が取ってあげるなどの人間関係も垣間見えた。
きっかけは過去に約2年半在籍したスペインのクラブチーム、タラゴナでの経験だ。知的発達障害チームも持ち、クラブハウスで毎日のように障害のある選手と顔を合わせた。障害の有無に関係なく同じ立場で接しており、サッカー人気の高いスペインでは街でも人気者だった。
サッカーを通じて多様性を受け入れる世界を日本でも表現しようと昨年8月に立ち上げた。