松山城三の丸の立体図など発見 藩主久松家の資料調査

旧松山藩主久松家に伝わる徳川家康と織田信雄連署の書状(愛媛大提供)

 旧松山藩主久松家の子孫らで構成される一般財団法人「久松常盤会」と愛媛県は22日、同家に伝わる歴史資料の調査がおおむね終了し、松山城三の丸を立体的に表現した絵図や徳川家康らの書状など約1万6千点が発見されたと発表した。

 資料は久松家から県に寄贈される。松山城三の丸絵図は、鳥瞰的に見たもので、建物の壁や畳、庭木などの様子が詳細に描写されている。

 調査は済海寺(東京都港区)にある久松松平家の墓所の改葬による発掘と並行して、2020年から約5年間実施した。

 資料のうち、松山城三の丸絵図など25点ほどを愛媛県美術館(松山市)で公開する。23日から6月1日まで、入場無料。


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