豪、チタン製の心臓移植に成功 40代男性、リニア技術を応用

米医療ベンチャー、バイバコーが開発したチタン製の人工心臓(同社提供・共同)

 【シドニー共同】オーストラリアの研究グループは12日、重度の心不全を抱えた40代の男性患者にチタン製の完全置き換え型の人工心臓を移植する手術に成功したと発表した。日本のリニア中央新幹線でも用いられる磁気浮上の技術を応用し、血流を調整する仕組みを開発。従来のポリウレタンなどの素材でできた人工心臓に比べ耐久性も高いという。

 この男性は昨年11月22日にシドニーの病院で6時間に及ぶ移植手術を受け、今年2月上旬に元気に退院した。その後、臓器提供者(ドナー)が見つかり、男性は今月6日に本物の心臓を移植する手術を再び受けた。

 男性はチタン心臓を装着したまま、105日間過ごした。


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