無届け再生医療に改善命令 厚労省、福岡の医療法人に

厚生労働省

 肝障害治療に伴う顔のむくみ予防をうたう自由診療の再生医療を無届けで実施したなどとして、厚生労働省は5日、再生医療安全性確保法に基づき、福岡市中央区の医療法人聖慈会と、法人理事長で運営する「福岡MSC医療クリニック」の院長に対し、再発防止策の策定など、必要な対応を求める改善命令を出したと発表した。

 同法では、再生医療を実施する際「提供計画」の提出が必要。厚労省によると、立ち入り検査などの結果、計画を提出せずに、患者本人の脂肪由来の幹細胞を、むくみ予防や、膝関節治療、肌再生といった名目で2018〜24年に約110人に使用していた。現時点で、健康被害は報告されていない。


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