搬送時「マイナ」活用拡大 25年度、全消防本部で実証

総務省

 総務省消防庁は2025年度、マイナンバーカードと一体化した「マイナ保険証」の医療情報を救急搬送時に活用する実証事業の対象を720ある全消防本部に広げる。救急隊員が現場で傷病者のかかりつけ医や服薬情報などを把握し、円滑な救命活動につなげる。課題を検証し、26年度からの本格導入を目指す。21日発表した。

 到着した隊員が、マイナ保険証をカードリーダーで読み取り、タブレット端末でシステムにアクセスして情報を閲覧。応急処置や搬送先の選定に役立てる。傷病者本人から口頭で同意を得るのが原則だが、意識不明など緊急時には、現場の判断で利用できる。


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