細菌に強い豚の判別法を開発 岐阜県畜産研、安定生産を目指す

岐阜県畜産研究所が開発した種豚「ボーノブラウン」(同県提供)

 岐阜県畜産研究所などは18日、細菌に強い豚を遺伝子検査で判別する方法を開発したと発表した。豚が細菌性の「豚マイコプラズマ肺炎」に感染すると成長スピードが遅れるため、細菌に強い種豚を選んで農家に提供し、豚肉の安定生産を目指す。

 研究所が開発した種豚「ボーノブラウン」を父豚にすると、肉豚の霜降り割合が高まることが分かっている。この種豚を細菌性肺炎に強くするため、食肉処理場に出荷された肉豚計862頭を対象に肺の病変について記録し、遺伝子との関連を解析した。肺炎の重症化を抑える遺伝子のうちの一つを発見した。

 豚が肺炎になった場合に治療に使う抗菌薬の使用が減り、コスト減や薬剤耐性菌の削減が期待できるという。研究所は既に「豚サーコウイルス2型」に強い豚の判別法も開発済みで、種豚候補から肺炎やこのウイルスに強い個体を選んで人工授精用の精液や豚の出荷を目指し、来年度から飼養頭数を増やす。

 鈴木香澄主任研究員(34)は「より盤石な体制でボーノブラウンを供給したい」と話した。


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