マウスの指5本できる仕組み解明 東大、タンパク質分布に濃淡

親指が2本(三角の印)でき、指が計6本になったマウス胎児の前足(左)と後ろ足(東京大の広川信隆特任研究員提供)

 マウスの発生段階で指が5本ずつできるのは、手足の元となる「体肢芽」と呼ばれる組織内で、細胞の増殖などに関与する「SHH」というタンパク質の分布に濃淡があるためだとの分析を、東京大の広川信隆特任研究員(分子細胞生物学)のチームが10日付の米科学誌に発表した。

 広川氏は「体づくりの制御の仕方を明らかにする重要な発見だ」としている。

 チームは、細胞内で物質を輸送する「分子モーター」と呼ばれるタンパク質に注目。SHHの蓄積に関与するタンパク質を輸送する分子モーター「KIF3B」を作れなくしたマウスでは、親指が2本になり、計6本の指ができることを発見した。


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