「光る」 『納棺夫日記』

 雨の降る夕暮れ、東大の安田講堂に出かけた。赤門をくぐり講堂に向かうと、金色の銀杏が空を覆い、地面も落葉で金色。どこもかも金色で、雨なのに、光の只中に放り込まれた気分だった。その日、青木新門氏の講演を拝聴した。青木氏は映画『おくりびと』が生まれるき ・・・

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