駒子の里を訪ねる

 「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」

 川端康成の長編小説『雪国』巻頭の一節で、あまりにも有名だが、身近なグループに誘われて私が行った晩秋には、長いトンネルを抜けてもまだ雪国ではなかった。
【残り 486文字】



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