増成栗人選 【日報俳壇】

清貧てふ言の葉のあり梅探る 多古 鈴木裕
 【評】清らかに私欲もなく、ために貧しく暮らすことを清貧と言う。そんなひっそりとした穏やかな心情を作者は探梅の道筋に覚えているのだ。染み透るような美しさを持つ梅の花。そこに己が暮らしの姿を被せる作者の思いが垣間見え ・・・

【残り 1143文字】



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