清水伶選 【日報俳壇】

代掻くや風となり行く田の匂ひ 成田 平岡美智子
 【評】代掻きは、田植に備えての最後の作業である。そんな作業を終えた安堵感が、「風となり行く田の匂ひ」と詩的な表現をもたらせた。日本の原風景の書き方が巧い。

理科室へ渡る廊下や風薫 ・・・

【残り 1030文字】



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