復刻連載 ちば「災」の時代に

復刻連載 ちば「災」の時代に
復刻連載 ちば「災」の時代に

 2019年秋、千葉県を襲った台風15号(房総半島台風)。大規模災害と隣り合わせの時代、私たちはどんな備えと心構えが求められるのか、地域社会はどこに向かうのか、連載で紹介する。

 ※この連載は房総半島台風から半年となった2020年3月、千葉日報本紙とYahoo!ニュースで公開したものを再掲載しました。肩書きや年齢、データなどはすべて掲載当時のものです。

ちば「災」の時代に 房総半島台風半年

▶市原・ゴルフ練習場の鉄柱倒壊 全国から「加害者」「被害者」に分断 現実は

 「練習場が悪い。責任を取るべき」。ゴルフ練習場の鉄柱が倒壊し、近隣住宅が押しつぶされた。一つの地域が「加害者=練習場」と「被害者=住民」に分断された。

▶家屋修理は「5年待ち」 人口流出、台風...選択迫られる町 鋸南

 多くの家屋にはブルーシートが残り、復興への道のりは果てしなく長い。再建を諦めて町外への転居が相次ぐ中、町に残るのか、離れるのか、町民の心は揺れ動く。

▶「もう終わりだ」農家救ったヤマト運輸からの電話 つながりが備えに

 落下して傷がつき、売り物にならなくなった梨。「もう終わりだ…」。絶望の淵に立たされた農家を救ったのは、運送会社からの一本の電話だった。

▶「やっとついた」4日半に及んだ大停電、子育て家族はどう乗り越えた?

 ガタガタガタ、ミシミシ-。経験したことのないような暴風がマイホームを揺らす。「これヤバイね」。あまりの風の強さに一家は眠れずにいた。

▶水害の街「それでも住む」 愛着とリスクで揺れる思い 茂原

 市内を流れる一宮川に多くの支流が流れ込む独特の地形。リスクを内包するこの街は、今後も水害が繰り返される可能性がある。そんな土地になぜ、人は住み続けるのか―。


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