水害の街「それでも住む」 愛着とリスクで揺れる思い 茂原【千葉「災」の時代に】

 幾たびもの水害に見舞われてきた茂原市。昨年10月の「房総豪雨」では2人が犠牲となった。市内を流れる一宮川に多くの支流が流れ込む独特の地形。リスクを内包するこの街は、今後も水害が繰り返される可能性がある。そんな土地になぜ、人は住み続けるのか。取材から見えてきたのは、地域の絆や愛着、あるいは高齢化のはざまで揺れる思いだった。(報道部・中野采香)

※この連載は房総半島台風(台風15号)から半年の2020年3月、千葉日報本紙とYahoo!ニュースで公開したものを再掲載しました。肩書きや年齢、データなどは掲載当時のものです。

崖崩れが発生した茂原公園=2019年10月26日午前、茂原市


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