【未明の砦】(402) 太田愛・作 藤岡詩織・画

 ◆第四章 標的(九)

 来栖は無実の人のように哀願した。

「あの電話は、矢上さんたちが心配で」

「嘘を吐くなっ!」

 小坂は薮下が怒鳴るのを初めて聞いたが、低音と破擦(はさつ)音のバランスが ・・・

【残り 826文字、写真 1 枚】



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