2022年6月11日 05:00 | 有料記事

インタビューに応じる佐藤美咲さん=船橋市
「市船(いちふな)」の通称で呼ばれる船橋市立船橋高校の吹奏楽部に受け継がれる「市船soul(ソウル)」を作曲し、20歳で早世した浅野大義さんにまつわる実話を基にした映画「20歳のソウル」が、全国公開されている。同作に出演する同市在住の佐藤美咲さん(20)は、2019年度の同部部長。定期演奏会を鑑賞した秋山純監督の目に止まり、演技未経験ながら主要キャストの「ユッコ」役に起用された。映画への思いや母校について語ってもらった。(塚越渉)
-出演のいきさつは。
「定期演奏会が終わってバタバタしている時に、(吹奏楽部顧問の)高橋(健一)先生に呼ばれて、『映画撮るぞ』って。1年くらいたった後に急に連絡が来て、気づいたら撮影になっていました」
-演技の経験は初めて。
「ちょい役だから大丈夫って言われていたのに、いざふたを開けてみたら主要な役で(笑)。映画では部長役で、現役の時の私も実際に部長だったので、自然に演じることはできたと思います。演技で自分でない人になるのはとても新鮮でした」
-演技する上で心がけたことは。
「私が演じたユッコは大義先輩の代の部長の(河上)優奈先輩がモデル。原作の中井由梨子さんの本を読んだ時、優奈先輩は揺らがない自分を持っていて芯がある人だなと感じました。なので、撮影では自分の言葉をちゃんと伝えるということを意識しました」
-市船吹奏楽部の空気感をほかの出演 ・・・
【残り 1136文字】


