【未明の砦】(11) 太田愛・作 藤岡詩織・画

◆序章 (十一)

 おそらく柚島は、中津川の楽観を見越して今夜の会合を設けたのだろう。

 そう考えながら板垣は、テーブルのしつらえが整うまで――球形の氷を配したシング ・・・

【残り 730文字、写真 1 枚】



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