【うずしお高校浄瑠璃部】(257) ドリアン助川・作 茂苅恵・画

 ◆第七章 高校三年生(三十六)

 刑事の視線が自分から離れない。耐えられなくなった圭介は下を向き、妲己の着物の裾を見た。頬を伝わった汗が床に落ちていく。

「君、 ・・・

【残り 774文字、写真 1 枚】



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