【うずしお高校浄瑠璃部】(245) ドリアン助川・作 茂苅恵・画

 ◆第七章 高校三年生(二十四)

 真夜中の港を行き来する船はなかった。鳥たちもねぐらで翼を休めているのだろう、カモメの鳴き声ひとつ聞こえない。ただ、海峡から寄せてくるうね ・・・

【残り 760文字、写真 1 枚】



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